国連貿易開発会議(UNCTAD)の「世界投資レポート2010」によると世界金融危機から先進諸国よりも回復の早いBRICsは好調な国内経済並びに高レベルな自国の為替や先進諸国の株価低迷で果敢にM&Aを展開、昨年はブラジル、中国、ロシア並びにインドのM&A総額は1,444億ドルに達している。
昨年の経済成長が先進諸国を大幅に上回る新興国への直接投資残高は世界全体の53%に相当する7,133億ドルに達して、今後も更に増加することが予想され、新興国から新興国への昨年の直接投資は3,160億ドルに達している。
世界経済危機後の2009年のブラジルの対外直接投資はマイナス100億ドルを記録、しかし国内経済が回復してレアル高の為替になった昨年は一転して、115億ドルの直接投資を行って海外でのM&Aを果敢に進めている。
ラテンアメリカ並びにカリブ諸国の企業による対外直接投資は前年比76.4%増加の839億ドルと新興国平均の23%の増加率を大幅に上回っている。
UNCTADは昨年の海外直接投資は前年比13%増加の1兆3460億ドルを記録、しかし2007年のピークから40%も低下、今年は1兆5,000億ドルを予想、しかしヨーロッパ諸国の財政危機、石油価格の高騰、世界的なインフレ懸念、不均衡な為替などの不安定要素も否定できない。(2011年4月28日付けヴァロール紙)