外貨流入を防止してレアル通貨高を防止するために、ブラジルの銀行や企業による外貨建て借り入れに対して金融取引税(IOF)引上げを実施したにも関わらず、翌日の30日のドル為替はR$1.629と2008年8月以来のドル安を記録した。
West LB銀行のストラテジストのロベルト・パドヴァニ氏は現在のドルの為替を決定するのは米国の金融政策であり、ブラジルで採用している為替政策はレアル高を緩和する効果しかないと指摘している。
ドルは世界で最も値下げしている通貨であり、昨日は中銀が大幅なドル介入を行ったにも関わらず、1.39%と大幅に下落、今年は2.10%下げている。
Insperのヴィトリア・サジ教授はIOFを大幅に引上げても、海外投資家は製造部門向け対内直接投資などの名目で外貨をブラジルに持ち込み、また外貨建て借り入れに対するIOF引上げ実施前に、すでにブラジルの銀行や大企業は海外で低金利の資金を調達していた。
昨日、中銀はレアル高抑制のために第1回目のリバーススワップ取引で15億ドルを売り、僅かに2億8,920万ドルを買い戻し、R$1.632で2回目の大型ドル介入を行ったにも関わらず,米国と日本のGDPの下方修正の発表などで終値はR$1.629に上昇している。(2011年3月30日付けエスタード紙)