昨年のブラジルの新規株式公開(IPO)による資金調達は127億ドルと中国、米国に次いで世界3位、しかし今年は今現在まで60億ドルと半減してランクを7位に落としている。
ペトロブラス石油公社の1,200億レアルに達する増資による株価の下落、アイルランドなどの財政危機やレアル高の為替によるリスクなどで海外投資家のサンパウロ証券取引所への投資が減少していたが、年末にかけて投資意欲の上昇が表れてきている。
有価証券取引委員会(CVM)へのIPO申請は5件あり、来年上半期は今年の件数を上回り、年末には30社が新規株式公開をすると予想されている。
IPOを予定しているブラジルの未上場企業30社はニューヨークで上場承認後株式公開前にして、機関投資家に行う会社説明会であるロードショウを実施して株式公開時の公募・売出価格を探っている。
2007年のブラジルのIPOは67件で550億レアルを調達、世界中では2,950億ドル、今年9月までは2,553億ドル、年末までには3,000億ドルに達すると予想されている。
今年の現在までのIPOランキングでは221億ドルを調達した中国農業銀行を擁する中国がトップ、米国、日本、インド、韓国、マレーシアに次いでブラジルとなっている。
地域別のIPO件数はアジア/太平洋地域が62%、ヨーロッパ/中近東/アフリカ22%、北米14%、中南米2%となっている。(2010年12月9日付けエスタード紙)