世界金融危機からの脱出がいち早く、国内経済の回復が好調に推移してレアル通貨が上昇を続けているために、ブラジルの大企業にとっては海外進出のチャンスとなっている。
先進国ではコスト削減のために発展途上国の海外事業を縮小、英豪資本のリオ・チント社は今年1月に南マット・グロッソ州の鉱山をヴァーレ社に譲渡している。
石油化学のブラスケン社は米国内での買収に食指を動かしており、すでにヴェネズエラ、ペルーやボリビアでの工場建設プロジェクトを抱えている。
今年上半期は世界金融危機の影響でブラジル企業による海外買収案件は12件に留まったが昨年は60件の買収を行なっており、今後は海外での買収案件増加が見込まれている。
ブラジル企業のラテンアメリカでの企業買収は全体の46%に達しているが、建材メーカーのチグレ社は国内に7工場、海外では8工場を擁して年内にはウルグアイとアルゼンチンに工場を建設する。
自動車部品メーカーのサボー社は2007年に米国内で工場を建設、昨年は中国、来年はインドでの工場建設を予定しているが、同社の海外進出は1992年から開始した。{2009年8月17日付けエスタード紙}