昨年末の3大民間銀行であるイタウー-ウニバンコ銀行、ブラデスコ銀行並びにサンタンデール銀行のクレジット総額は6,266億レアルであったが、第1四半期末には不渡りを避けるために信用収縮して前年同期比1.7%減少の6,160億レアルに低下している。
第2四半期のイタウー-ウニバンコ銀行のクレジットは2.2%、ブラデスコ銀行1.2%、サンタンデール銀行は1.5%とそれぞれ減少している。
中銀の調査では昨年末の銀行の法人向けクレジットの平均不渡り率は1.8%であったが、今年6月には2倍近い3.4%まで上昇、個人向けクレジットは8.0%から8.6%と僅かに上昇している。
しかし金融危機後のブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫のクレジットは民間銀行の信用収縮を補い、ブラジル銀行の第1四半期のクレジットは前四半期比7.6%増加の2,419億レアルを記録している。
年頭にブラデスコ銀行は今年のクレジット部門の13.0%から17.0%の増加を予想していたが、今では8.0%から12.0%に下方修正、イタウー-ウニバンコ銀行は10.0%から15.0%の増加を見込んでいる。
民間銀行は手数料改正規制や政策誘導金利(Selic)の低下に伴い収益性が圧迫してきているために、クレジット部門拡大で収益性をカバーしなければならず、個人向けや中小企業向けクレジット拡大を余儀なくされるが、大企業は金利の安い海外での資金調達が見込まれている。
イタウー-ウニバンコ銀行では来年の国内総生産(GDP)の伸び率を4.0%と見込んでクレジット部門は20.0%から25.0%の拡大を見込んでいるが、今年のGDPはマイナス0.7%でクレジット部門の大幅な拡大は期待できない。{2009年8月12日付けエスタード紙}