中銀は5月5日に急速に進行するドル安阻止のために、昨年9月以来の34億ドルのドル買いの為替スワップを行なってドル安に歯止めをかけ、為替は1.03%ドル高のR$2.148に留まった。
4月の貿易収支黒字は37億1,000万ドルと大幅な黒字を計上、また4月の海外投資家のサンパウロ証券取引所(Bovespa)への投資は16億ドルに達して、今年のサンパウロ平均株価指数(Ibovespa)はすでに35%も上昇しており、それぞれ大量のドルが流入していることもドル安の為替傾向となっている。
また海外からのドル流入以外にもブラジルの先物為替市場では今までのドル高傾向からドル安に流れが変わってきていることも、更にドル安の傾向に拍車をかけている。
3月の通貨政策委員会(Copom)では政策誘導金利(Selic)を1.5%切下げたが、4月のCopomでは1.0%の切下げに留まったために、海外からのキャリートレード取引の増加で更にドル安の為替に傾く可能性もある。
しかし更なるドル安傾向は輸出業者にとっては収益性や価格競争力を失うために、中銀ではR$2.15からR$2.20の為替がバランスの取れた為替と見込んでいる。(2009年5月6日付けエスタード紙)