世界金融危機後の公立銀行であるブラジル銀行(BB)並びに連邦貯蓄金庫(Caixa)は積極的な経営戦略を展開して、民間銀行が信用収縮でクレジット縮小しているにも関わらず、クレジット部門を拡大して同部門の占有率を34.1%から37.6%と大幅に拡大している。
Caixa金庫は住宅クレジット、公務員への支払い、小額預金や低所得者層向けクレジットが主流であったが、CaixaPar銀行設立で中・大企業向けクレジット、自動車や家電向けファイナンスにも果敢に進出している。
ブラジル銀行もノッサ・カイシャ銀行買収とヴォトランチン銀行への50%の資本参加で伝統的なアグロビジネス以外にも住宅向けクレジット、自動車や家電向 けクレジットとポートフォーリオを果敢に拡大、昨年6月から8月の月間平均預金額は12億レアルであったが、9月には240億レアル、10月は360億レ アル、昨年末の預金残は2460億レアルまで増加している。
ブラジル銀行はギド・マンテガ財務相の意向でアントニオ・リマ・ネット頭取 からアウデミール・ベンジーニ頭取に交代、今後は大幅な金利やスプレッドの低下で収益性が圧迫されるが、それを補うためにポートフォーリオを拡大する戦略 を採用している。(2009年5月4日付けエスタード紙)