為替ヘッジファンドとドル通貨クレジットの縮小を主因として9月以前のレアル高に戻ることは非常に難しく、WestLB銀行では年末のレアル値を前回のR$2.00からR$2.10に下方修正している。
スイス・クレジット銀行では年末のレアル値を10月半ばにR$1.65からR$1.90と大幅に修正、来年末はR$2.00を予想しているが、中銀が外貨 準備金をドル介入のために200億ドルを投入すると見込んでいるために、来年末の外貨準備金は1,860億ドルまで減少すると予想している。
仮にレアル値がR$2.50まで下落すれば、R$2.00まで戻すためには中銀は200億ドルを大幅に上回る外貨準備金をドル介入に投入する必要に迫られ るが、昨日の中銀は1億4,370万ドルの為替スワップをしたが1.5%のR$2.225まで下落、今月の下落率は3.01%となっている。
9月に始まった世界金融危機前に盛んに行なわれていた海外投資家が金利の低い日本で資金を調達して、実質金利が世界最高のブラジル国内で投資運用する円 キャリーの再開の可能性はあるが、11日は円がレアルに対して2.5%上昇、ロシアや南アフリカ通貨も円に対して大幅に下落している。
同 銀行では今年のブラジルへの海外からの直接投資は320億ドル、来年は200億ドルを見込んでいるが、国内総生産の低下、利益・配当の海外送金や海外旅行 の減少などで来年の経常収支赤字は300億ドル、今年は290億ドルの赤字を見込んでいる。(2008年11月12日付けガゼッタ・メルカンチル紙)