イタウー銀行とウニバンコ銀行の合併で総資産が5,750億レアルのブラジルトップの銀行誕生で、トップ維持してきた4,227億レアルのブラジル 銀行と民間最大であった4,035億レアルのブラデスコ銀行は後塵を喫したために、巻き返しに残りの大手銀行買収で熾烈な競争を余儀なくされている。
ブラジル銀行は市場価値が60億レアルから100億レアルのサンパウロ州立銀行であるノッサ・カイシャ銀行買収ではブラデスコ銀行よりも有利に展開しているが、同行買収だけではイタウー・ウニバンコ銀行を追越すことは出来ない。
ブラデスコ銀行は数週間前にヴォトランチン銀行買収では条件が折り合わずに諦めたが、イタウー・ウニバンコ銀行の誕生で再度の同行の買収に迫られており、 ヴォトランチン銀行を200億レアルで完全買収を提示していたが、実権を握るエルミリオ・デ・モラーレス氏はブラジル銀行が提示している100億レアルで の資本参加に傾いていると市場では予想している。
ヴォトランチン銀行の総資産は736億レアル、サフラ銀行617億レアル、ノッサ・カイ シャ銀行540億レアル、シティー銀行は394億レアルで買収の対象となっているが、1銀行の買収ではトップに躍り出ることが出来ないために、複数の銀行 買収が予想されており、今後は業界地図が大きく変わると見込まれている。
1994年の3大銀行の市場寡占率は35%であったが、今では60%に達しており、今後10年間では3大銀行しか生残れないと予想されている。
合併でトップ銀行に躍り出たイタウー・ウニバンコ銀行は2006年に買収したボストン銀行を足がかりに、アルゼンチンとチリでクレジット部門に参入しているが、初めに経済好調なチリで業務拡大を予定している。
また経済が安定しているメキシコ、コロンビアやペルーには参入していないが、メキシコでプライベート・バンキング部門参入のための銀行買収をすでに発表している。(2008年11月5日付けエスタード紙)