昨年末に142億レアルの資金で設立された政府系ファンド(FSB)は今年初めの2ヶ月間はブラジル国債で投資運用されて3月末には151億レアルに増加しているが、資金運用についてはすでに与野党間で駆引きが始まっている。
FCBファンドは海外でのブラジル企業による海外企業の買収支援向けファイナンスをするために設立されたが、世界金融危機で国内経済の不振のあおりを受けて税収が大幅に落込んだ影響で、市町村向け地方自治体ファンド(FPM)への分配が落込んでいるために、州知事や市長などはFCBファンドの資金をFPMファンドへの振込みを要求している。
FCBファンドから連邦政府の大衆住宅建設プログラム向け補助金160億レアルへのファイナンスは禁止されているが、2010年の大統領選に与党からの立候補が確実視されているジウマ・ローセフ官房長官は公共投資が遅れていることに不満を露にしている。
今年初め2ヶ月間の公共投資は前年同期比14%増加しているが、前年同期は18%増加して、昨年1年間では27.9%増加していた。
パウロ・ベルナルド企画相は野党が税収減による地方自治体への分配金をカバーするために、FSBファンド資金を要求しているが、野党は同ファンド設立反対で連邦最高裁判所(STF)に駆け込んだ経緯があり、まるでイソップ物語のアリとセミ(キリギリス)であると皮肉っている。(2009年4月7日付けエスタード紙)