中銀の調査によると2月の中小企業向け銀行クレジットは前月比7.7%減少、また今年初め2ヶ月間のクレジット前年同期比23.9%と大幅に減少しており、大銀行の更なる寡占化もクレジット縮小の要因となっている。
レアルプラン時の1994年の5大銀行のクレジット比率は56.8%であったが、昨年12月には吸収・合併などで77.5%と大幅な寡占化が進んでおり、昨年末には国内銀行ランク2位のイタウー銀行が6位のウニバンコ銀行と合併、ランク1位のブラジル銀行は10位のノッサ・カイシャ銀行と8位のヴォトランチン銀行の半分を買収して更に寡占化が進んできている。
2006年の5大銀行のクレジット総額の占有率は61%であったが、昨年は77.5%、預金総額は65.6%から81.7%、資産総額は60.8%から78.6%とそれぞれ上昇して寡占化が進んでいる。
更に世界金融危機でブラジル国内の中小銀行や外資系銀行もクレジットを縮小、今ではイタウー-ウニバンコ銀行、ブラデスコ銀行、ブラジル銀行、サンタンデール銀行並びに連邦貯蓄金庫がクレジットに応じている。
国家通貨審議会(CMN)は先月末に中小銀行のクレジット拡大するために、融資保証基金(FGC)から2,000万レアルまで補償金額を引上げて、投資家の中小銀行保有の債券購入や利用を促進する。
テンデンシア・コンサルタント社のマルシオ・ナカネ氏は銀行の寡占化で銀行数が減少することは中小企業にとって大銀行との取引拡大につながるポジチブ面があると分析結果がでているが、ブラジル銀行協会(Febraban)のチーフエコノミストのルーベンス・サンデンベルグ氏は金融危機前には銀行の寡占化がすでに進んでいたが、同時にスプレッドも低下してきていたために、一概に寡占化によるクレジット縮小とは言えず、金融危機の影響でクレジット需要も落込んでいることもクレジット縮小要因になっているとコメントしている。(2009年4月6日付けエスタード紙)