長期間に亘って連邦政府からブラジル銀行の金利引下げ圧力がアントニオ・フランシスコ・リマ・ネッ ト頭取にかかっていて、昨日、ギド・マンテガ蔵相がリマ頭取の辞職を発表したが、実際には解任と見込まれており、通常であれば後任にリマ頭取の信任が厚い アウド・ルイス・メンデス氏が指名されるが、後任に新事業部担当のアウドミール・べンジニ副頭取を指名した。
連邦政府は連邦貯蓄金庫(CAIXA)と社会経済開発銀行(BNDES)は金融危機の影響に上手く対処しているが、ブラジル銀行は連邦政府の意向を汲んでいないと評価していた。
リマ頭取は連邦政府から金利やスプレッド低下の圧力を受け続けていて、ブラジル銀行は大株主の連邦政府が経営権を握っているが、上場しているために収益を 上げて株主に対して配当しなければならず、リマ頭取は非常なジレンマに立たされていたが、辞職の発表はブラジル銀行の株価を8.15%と大幅に下げた。
ジウマ・ローセフ官房長官はブラジル銀行などの公立銀行は民間銀行のように年間20%から30%の純益を追求する必要はなく、大幅に金利を下げなければならないと強調しているが、連邦政府はリマ頭取の辞職の理由を明らかにしていない。
しかし野党側ではリマ頭取の辞職は世界金融危機後に、ブラジル銀行と連邦貯蓄金庫が問題の発生している銀行の買収が可能な暫定措置令443号を利用して、ブラジル銀行がクレジットに問題のなかった銀行の救済を疑っており、与党側に国会での説明を要求している。
マンテガ蔵相がリマ頭取を指名したにも関わらず、リマ頭取は連邦政府からのスプレッドや金利の引下げ圧力を受けていたが、後任のべンジニ頭取はすでに金利引下げのためのクレジット拡大を目標にしている。(2009年4月9日付けエスタード紙)