今年3月上旬に総額50億ドルに達するラテンアメリカ地域攻略する最先端テクノロジー向け投資ファンドを設立したソフトバンク社は、フィンテッククレジット部門のCreditas社並びに都市移動簡易システム関連のスタートアップ企業Grow社に投資すると予想されている。
Creditas社は、個人向けの保証付きの不動産並びに自動車向けクレジットは事業の柱で企業価値は5億ドルに達しており、当座の運転資金として2億ドルの資金調達を予定している。
ソフトバンク社は、総額50億ドルに達するラテンアメリカ地域攻略する最先端テクノロジー向け投資ファンドを設立後、Eコマース並びにデジタルファイナンスサービス、ヘルスケア、運輸業、保険業といった領域のスタートアップ企業に果敢に投資すると発表していた。
特にラテンアメリカ地域では、ブラジル並びにチリ、アルゼンチン、コロンビア、メキシコ市場で攻勢をかける。総額50億ドルのラテンアメリカ市場に特化したイノヴェーションファンドのうちソフトバンクは20億ドルを出資、残り30億ドルは海外投資家から調達を予定している。
ソフトバンク社は、企業価値が7億ドルと見込まれているGrow社向けに1億5,000万ドルの投資が予想されているが、同社のセルジオ・フリオ社長は詳細については一切コメントしていない。
自転車や電動スクーターのドックレス方シェアサービスを展開するブラジル資本Yellow社とメキシコの電動スクーターメーカーGrin社が合併して、2018年に企業価値が10億ドル以上のユニコーンとなっているGrow社を設立している。
イエロー社はブラジル初のマイクロモビリティ企業として注目を集め、昨年9月にはGGVキャピタルから6,300万ドルを調達、グロウモビリティはラテンアメリカの6各国で13万5,000台の車両展開に成功、今年3月までの半年間で270万件の乗車回数を達している。
ソフトバンク社は、既にブラジルで配車サービス会社99や配送アプリLoggi、フィットネスジムを横断的に使えるサブスクリプションサービスGympassなどに投資している。(2019年4月4日付けエスタード紙)