ヴェネズエラ政府とキューバ政府は、ブラジル公立銀行である社会経済開発銀行(BNDES)対して、23億レアルに達するクレジット返済の遅延が発生しており、クレジット返済ができなければ国庫庁が負債をカバーしなければならない。
社会経済開発銀行(BNDES)では、ヴェネズエラ政府とキューバ政府が期日以内に負債を返済しなければ2018年の決算報告書には、44億レアルの不渡り計上を余儀なくされる。
当時の労働者党(PT)のルイス・イナシオ・ルーラ大統領は、当時友好関係にあったヴェネズエラのチャベス大統領やキューバのフィデル・カストロ議長の要請で、社会経済開発銀行(BNDES)からインフラ整備向けクレジットを積極的に供与していた経緯があった。
2014年に連邦警察のラヴァ・ジャット作戦による汚職問題発覚で、労働者党(PT)政権時の積極的な海外でのインフラ整備プロジェクト向けクレジットが汚職の隠れ蓑になっている可能性が疑われている。
しかし社会経済開発銀行(BNDES)のジョアキン・レヴィ新総裁は、今後数年間の同銀行の新戦略として、インフラ整備部門向け長期クレジットは経済成長の牽引として除外できないが、ラヴァ・ジャット汚職関連の労働者党(PT)政権による伝統的な特定企業向けクレジットは削減すると明言している。
ヴェネズエラ政府の社会経済開発銀行(BNDES)向け負債返済が2017年9月から遅延し始めて16億レアルの負債返済遅延を記録、この中には首都ハバナ市から40キロメートルに位置するマリエル港湾コンビナート内の工業団地建設向けの総額6億8,200万ドルのクレジットが含まれている。
社会経済開発銀行(BNDES)のアルゼンチン政府に対する1998年以降のインフラ整備向けクレジット契約残高は65億5,260万ドル、クレジット残高は52億7,900万ドルに達している。
前記同様にアンゴラ政府向けは39億9,090万ドル、32億7,280万ドル、ヴェネズエラ政府は24億3,600万ドル、15億690万ドル、ドミニカ共和国15億7,830万ドル、12億1,510億ドル、エクアドル政府は7億1,270万ドル、68億5,000万ドル。
またキューバ政府は6億9,690万ドル、6億5,610万ドル、モザンビーク政府は4億4,500万ドル、1億8,810万ドル、ペルー3億9,870万ドル、3億4,770万ドル、グアテマラ2億8,000万ドル、1億6,780万ドル、ガーナ2億1,580万ドル、1億5,360万ドル、メキシコ9,000万ドル、8,990万ドル、パラグアイ7,700万ドル、7,690万ドル、コスタリカ4,420万ドル、4,260万ドル、ウルグアイ政府向けクレジット契約残高は3,090万ドル、クレジット残高は3,090万ドルとなっている。(2019年4月4日付けエスタード紙)