2018年初め5か月間の連邦貯蓄金庫(Caixa)を通したブラジル貯蓄貸付システム(SBPE)による住宅購入向けクレジット総額は、前年同期比45.4%下落の39億2,800万レアルに留まっている。
今年初め5か月間の大手民間銀行のサンタンデール銀行の住宅購入向けクレジット総額は、前年同期比137.6%増加の41億8,300万レアルを記録して連邦貯蓄金庫を抜いている。
またブラジル国内の民間銀行トップのイタウー銀行の住宅購入向けクレジット総額は、前年同期比21.9%増加の32億6,300万レアルで2位、ブラデスコ銀行も56.7%増加の50億6,400万レアルで首位。ブラジル銀行は159%増加の19億900万レアルを記録している。
2017年の連邦貯蓄金庫の住宅購入向けクレジット総額のマーケットシェアは、ブラジル貯蓄貸付システム(SBPE)並びに金利が最も低い勤続期間保障基金(FGTS)の住宅購入向けクレジット独占で、69.0%と圧倒的な首位を維持していた。
連邦貯蓄金庫の中古住宅に対する勤続期間保障基金(FGTS)の住宅購入向けクレジットは、販売価格の90%から60%~70%までカット、新築住宅購入向けクレジットは、90%から80%にカットされている。
しかし2018年の連邦貯蓄金庫の住宅購入向けクレジット予算は、昨年の850億レアルから840億レアルと僅かにカットされているが、今年6月末まですでに380億レアル以上の住宅購入向けクレジットが承認されている。(2018年7月18日付けエスタード紙)