3年間に亘る経済リセッションから抜け出したブラジルに対して、世界のプライベート・エクイティがブラジル国内での投資を活性化するとブラジルプライベート・エクイティ/ベンチャーキャピタル協会(ABVCap)では、今年の投資は前年比20%~30%増加を予想している。
2016年のプライベート・エクイティによるブラジル国内の投資は、前年比38.7%減少の113億レアルに留まり、昨年も前年並みが予想されている一方で、今年のプライベート・エクイティによるブラジル国内の投資は、ブラジル経済の回復に伴って大幅に増加するとABVCap協会では予想している。
世界的なプライベート・エクイティの米国資本Warburg Pincus社は、ブラジル国内での投資案件を模索、またカナダ資本 Brookfield社は、経済リセッションにも関わらず、ブラジルのインフラ部門に積極的に投資を行っているが、今年も継続して投資を予定している。
2017年のプライベート・エクイティAdvent社は、パラナ州パラナグア港の港湾ターミナルTCP、医薬研究所や画像診断関係のラボラトリー・フレウリ社などの売却で40億レアルを調達した一方で、小売販売のWalmart社や教育部門などに16億レアルの投資を行っている。
昨年のAdvent社は、ブラジルWalmart社の25%株式を取得、また高等教育機関Estacio社の株式10.48%取得、金融機関Easyvest社、保守用自動車部品Fortbras社、化学製品配給会社QuantiQ社にそれぞれ資本参加している。
また昨年のAdvent社は、パラナグア港の港湾ターミナルTCP社の50%の株式を放出、所有していたラボラトリー・フレウリ社の13.0%の株式を放出、Frango Assado(IMC)から撤退、新規株式公開が予定されているQuero-Quero社から撤退している。(2018年3月19日付けエスタード紙)