社会経済開発銀行(BNDES)は、インフラ整備部門向けの大型投資でブラジルの経済成長を長年に亘って牽引していたが、今後大型プロジェクト向けクレジットは低下傾向を示している。
社会経済開発銀行(BNDES)クレジット企画担当のカルロス・ダ・コスタ取締役は、2018年のBNDES銀行のクレジットによるブラジルのGDPに占める割合は、9.9%から2035年には7.5%まで減少すると説明している。
社会経済開発銀行(BNDES)の2018年から2035年までの長期経営戦略プランには同行の従業員800人並びに外部関係者50人が参加して1,600ページに及ぶ今後17年間の計画書で要約発表は未定となっている。
この長期経営戦略プランの年間平均クレジットは950億レアル、特にインフラ整備並びに設備投資近代化、教育並びに健康保健、治安向けクレジットが3本柱を形成している。
インフラ関連投資向けクレジット総額は4,000億レアル、設備投資近代化向けクレジット総額は2,750億レアル、教育並びに健康保健、治安向けクレジット総額は750億レアルが見込まれている。
社会経済開発銀行のクレジット総額は6,000億レアル、社会経済開発銀行(BNDES)の投資管理会社であるBNDES出資会社(BNDESPar)のクレジット総額は、1,500億レアルとカルロス・ダ・コスタ取締役は説明している。
2017年の社会経済開発銀行の純益は前年比3.2%減少の61億8,000万レアル、そのうちBNDESParの純益は、前年の10億レアルの赤字から一転して37億レアルの黒字を計上している。(2018年3月15日付けエスタード紙)