経済リセッションからの回復途上並びにサンパウロ平均株価(Ibovespa)低迷によるブラジル企業の格安の時価総額などの要因で、2017年の中国資本によるブラジルへの直接投資は209億ドルに達し、2010年以降では最高記録を更新したと企画省では発表している。
2017年の中国資本によるブラジルの投資先として、電力エネルギー部門並びにロディスティック部門、農畜産部門、岩塩層下(プレソルト)の石油・天然ガス開発部門への直接投資が顕著であった。
連邦政府がミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)との新規契約更新をしなかったサンシモン水力発電所を中国資本State Power Investmentが22億5,800万ドルで買収していた。
今年初めに中国最大の配車アプリ「滴滴出行(Didi Chuxing)」は、ブラジルの同業最大手の「99」を買収と発表したにも関わらず、資本参加内容は発表されていない。
滴滴と99は2017年1月に戦略的投資のために提携。この1年間で両社は技術面のほか、市場開拓やブラジル現地での運営に関して協業してきた経緯があった。
両国の投資ファンドは、今月末までにブラジル産大豆の北部回廊を通して中国へ輸出するための鉄道並びにインフラ整備部門を中心に共同プロジェクト調査を行っている。(2018年1月20日付けエスタード紙)