ブラジルの社債や国債、貸付債権などの信用リスクに対して、保険の役割を果たすデリバティブ契約の5年物のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は、投資適格級に格付けされていた2014年には最低を記録していたが、経済リセッションの2015年末には、540ポイントを突破してヴェネズエラ並びにギリシャ、ウクライナ並みまで信用が低下していた。
先週の5年物のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)と10年物のCDSとの差は100ポイントであったが、2016年の60ポイント、2013年の30ポイントと差が拡大してきている。
BB Investimentos社のWesley Bernabe 氏とVictor Penna氏の共同調査によると、今年中の国会での年金・恩給改革承認や財政プライマリー収支赤字の目標達成などの不透明感増加で、10年物のCDS指数の下げ幅な縮小している。
2016年のジウマ大統領罷免時の10年物のCDS指数は560ポイントまで達して、5年物のCDS指数500ポイントと60ポイントの開きがあったが、現在はその差は100ポイントまで拡大している。その当時のロシアのCDS指数は280ポイント、中国は103ポイントであった。
今年初めから5年物のCDS指数は、すでに10%減少の145ポイントと2017年初めンオ250ポイントから大幅に減少した一方で、今年初めからの10年物のCDS指数は7.0%減少に留まっている。(2018年1月20日付けエスタード紙)