社会経済開発銀行(BNDES)は,連邦政府に国庫庁からの1,300億レアルに達する供与金返済プログラムを提示、今年上半期に300億レアル、残り1,000億レアルは今年下半期に返済することで合意に達している。
社会経済開発銀行は、昨年中に国庫庁に対して500億レアルの供与金を返済、昨年の連邦政府の財政プライマリー収支赤字は、目標の範囲内に収まったと予想されている。
2018年の連邦政府の財政プライマリー収支は、社会経済開発銀行による国庫庁への1,300億レアルの供与金返済で、目標の赤字範囲内で収めることができると予想されている。
しかし2019年度の連邦政府の財政プライマリー収支は、1,500億レアル~2,000億レアルの赤字補てんをするために、財政責任法に触れてテーメル大統領の罷免に繋がる可能性のあるゴールデン・ルール変更が与党内で検討されていた。
ゴールデン・ルールとは、景気循環を通じて、連邦政府の借入れの目的を投資目的に限定し、経常的経費を目的とする借入れを行わないとするものであり、国債発行は、発行額を規定した連邦基本法による裏付けを必要とし、その額は予算において見積もられている投資支出総額を超えてはならないと規定されている。
エンリケ・メーレーレス財務相は、2019年の財政プライマリー収支の目標赤字以内に収めるために、歳出調整メカニズムの検討を提示している一方で、ロドリゴ・マイア下院議長は、ゴールデン・ルール変更などの検討の先送りを主張していた。
2017年のBNDES銀行は総額750億レアルのクレジットを提供、2013年~2014年にかけて年間平均1,900億レアルを大型プロジェクト向けに提供していたが、今年は850億レアル~900億レアルに留まると予想されている。
2017年度のBNDES銀行の従業員一人当たりの平均従業員利益分配金(PLR)は、サラリーの4.5カ月分の分配方法は未だに決定していない。(2018年1月13日付けエスタード紙)