2018年10月に実施される大統領選の立候補者公表や今年第3四半期決算の利用で、来年の新規株式公開(IPO)や増資(Follow-ons)などサンパウロ証券取引所(BM&FBovespa)での資金調達は、今年5月までに集中すると金融機関関係者は予想している。
2017年の新規株式公開(IPO)や増資(Follow-ons)による資金調達は、429億レアルに達して2009年以降では最高を記録したものの、2018年は10月の大統領選を控えて昨年を下回ると予想されている。
2018年上半期の新規株式公開や増資による資金調達は、2016年10月から継続している政策誘導金利(Selic)に引下による低金利、8万ポイントに接近しているサンパウロ平均株価(Ibovespa)、3.0%に達するGDP伸び率予想などの要因で100億レアル~150億レアルに達すると予想、今年1年間では350億レアルに達する可能性がある。
Morgan Stanley銀行投資担当のAlessandro Zema氏は、多くの企業経営者は金利低下に伴って負債軽減が可能となり、また景気回復に伴って再投資のための資金調達を積極的に行うと予想されている。(2018年1月9日付けヴァロール紙)