2017年12月の12日~14日にかけて、ペトロブラス石油公社傘下のBR Distribuidora社並びに Neoenergia社、 Burger King社が相次いで新規株式公開(IPO)予定となっており、総額142億レアルに達する資金調達が見込まれている。
またBR Distribuidora社が新規株式公開する12月12日には、パラナ衛生公社(SANEPAR)もIPOを予定しており、9億4,200万レアルの資金調達が見込まれている。
今年7月にはIRB社並びに Omega社、 Carrefour社、 Biostoscana社がそれぞれ新規株式公開で総額85億レアルに達する資金を調達したが、その当時のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は、7万8,024ポイントと過去最高記録を更新していた。
11月の28日までのサンパウロ平均株価(Ibovespa)は、年金・恩給改革の年内実施の不透明感上昇や海外投資家による23億9,000万レアルの資金引上げなどの要因で3.15%減少、12月中旬の新規株式公開(IPO)での資金調達には、株価低迷で不利な条件となっている。
2005年以降のブラジル国内の新規株式公開推移では、2005年は55億レアル、2006年は154億レアル、2007年意は556億レアルで記録更新した増加傾向となっていた。
しかし2008年の世界金融危機後の2010年には112億レアルまで減少、2011年72億レアル、2013年173億レアル、ブラジルの経済リセッション開始の2014年は僅か4億レアルに留まり、2015年並びに2016年は6億レアル、景気回復傾向が表れてきた今年初め11カ月間では、すでに137億レアルに達している。(2017年12月1日付けヴァロール紙)