今年初め10か月間の社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット総額は、前年同期比20%減少の551億レアルに留まって、過去14年間では最大のクレジットの落込みを記録している。
また今年初め10か月間の社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット申請は、前年同期比14.0%減少の815億5,000万レアルに留まって、2003年の806億レアル以来では最低を記録している。
今年初め10か月間のBNDES銀行のクレジット減少が顕著なのは、製造業部門向けクレジットは、前年同期比49%減少の122億レアルに留まっており、クレジット申請は33%減少の194億レアルであった。
また今年初め10か月間のインフラ部門向けのクレジット総額は、景況感悪化による設備投資が大幅に減少している影響で2.0%減少の197億レアル、クレジット申請は21.0%減少の299億レアルを記録している。
製造業部門の設備稼働率が例年平均の85%を大幅に下回る76%で推移しているために、今年のBNDES銀行のクレジット部門の回復は期待できないとRibeirão Preto銀行のネルソン・ロッシャ・アウグスト頭取はコメントしている。
しかし今年初め10か月間の社会経済開発銀行(BNDES)の資本財向けの特別産業金融機関(FINAME)のクレジット総額は、前年同期比11.0%増加の159億6,600万レアル、10月の過去12カ月間では192億レアルに達している。
また今年の穀物生産が記録更新予想による穀物輸送用トラックの買い替え需要増加で、社会経済開発銀行(BNDES)の設備投資用機械・装置購入の投資持続プログラム(PSI)によるクレジットも増加している。(2017年11月23日付けヴァロール紙)