ペトロブラス石油公社は、グループ傘下BR Distribuidora社の新規株式公開(IPO)のためにロードショーを開始、IPOの主幹事銀行は、BofA 並びにBB Investimentos、 Citi、 HSBC、 Morgan Stanley、サンタンデール銀行、ブラジル民間大手銀行のイタウー銀行などとなっている。
BR Distribuidora社の新規株式公開(IPO)デの1株当たりの株価は15レアル~19レアルが予想されており、ペトロブラスは、最大で33.75%の持ち株維持で75億レアルの資金調達が見込まれている一方で、最も悲観的な見方では、持ち株比率25%で44億レアルに資金調達に留まる可能性も否定できない。
BR Distribuidora社の新規株式公開(IPO)は、12月15日にサンパウロ証券取引所(BM&FBovespa)と証債権取引決済・保管センター(Cetip)が合併して設立されたB3社で開催、IPOによる出来高は175億レアル~221億レアルが見込まれている。
今年9月のBR Distribuidora社の負債総額は38億6,000万レアルを記録していたが、IPO時の負債を含む時価総額は、213億レアル~260億レアルが見込まれている。
今年の新規株式公開による資金調達では、スーパーマーケット大手Carrefour社は49億7,200万レアルでトップ、続いて航空会社Azul社の20億2,100万レアル、 IRB 社の20億300万レアル、Biotoscana社の13億4,100万レアル、 Camil社の11億4,700万レアル、BR Distribuidora社が75億レアルの資金を調達すれば今年最大のIPOを達成する。(2017年11月23日付けヴァロール紙)