中銀の発表によると、今年8月の法人向けクレジットは、20カ月連続で減少してGDP比22.21%の水準まで低下、2015年12月の法人向けクレジットGDP比28.45%から6.0ポイント以上低下している。
国内の経済リセッションから回復基調サイクル入りしたにも関わらず、公立並びに民間銀行の法人向けクレジットの平均延滞率は、5.5%と高止まりして与信強化が継続している。
ラヴァ・ジャット汚職問題に端を発した政治危機や一向に進展しない構造改革、製造業部門の企業経営者の景況感停滞で、雇用創出を牽引する製造業部門へのクレジット拡大が低迷している。
しかし今年8月の個人向けクレジットはGDP比24.88%まで上昇、10年前の個人向けクレジットは、GDP比14.01%に留まっていたとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のジョゼ・アルベルト・アフォンソ教授は説明している。
法人向けクレジット総額は、2016年12月まで常に個人向けクレジット総額を上回っていたが、今年8月の個人向けクレジットは、全体の52.84%に上昇して、法人向けクレジットの47.16%を大幅に上回っている。
2015年12月の法人向けクレジットは全体の53.03%であったが、昨年8月は50.58%まで低下、特に社会経済開発銀行(BNDES)の法人向け運転資金クレジットが、ラヴァ・ジャット関連汚職問題の影響で大幅に減少している。
今年8月の社会経済開発銀行(BNDES)の法人向け運転資金クレジット総額は、僅かに36億レアルに留まって、給与・年金口座連動型クレジット総額55億レアルを大幅に下回っている。
今年5月の個人向けクレジットの返済遅延は延べ6,100万人で減少傾向を示している一方で、法人向けクレジットの返済遅延は、延べ510万社に達して減少傾向となっていない。(2017年10月16日付けエスタード紙)