スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、年金・恩給改革が連邦政府のスケジュールから遅れるならば現在のブラジルのソブリン格付け「BB」を「BB-」に格下げする可能性を示唆して警告している。
S&Pでは、今年5月にブラジルのソブリン格付け見通しについて、政情の先行き不透明感が増していることを理由に、「ネガティブ」から「クレジットウォッチ・ネガティブ」に変更、今後3カ月以内の格下げリスクがあるとしていた。
S&Pは、2015年9月に格付け会社ムーディーズ社やフィッチ社に先駆けて2014年から3年連続の財政収支の赤字が確実となったために、ブラジル国債の格付けを1段階引き下げBB+にすると発表していた。
テーメル大統領のラヴァ・ジャット汚職問題疑惑や連立与党議員への政治工作不発による年金・恩給改革が大幅に遅れるようであれば、ブラジルのソブリン格付けの「BB-」への格下げは避けられないとS&P社アナリストのJoydeep Mukherji氏は指摘している。
エンリケ・メイレーレス財務相は、年内には国会で年金・恩給改革は承認され、今後数年間のGDP伸び率は、現在予想の2.3%から4.0%まで達する可能性があると楽観的な見方をしている。
ロシアの格付けはブラジルのソブリン格付け「BB」を1ランク上回る「BB+」、アルゼンチンはブラジルよりも3ランク下の「B」、ヴェネズエラは「CCC-」となっている。(2017年10月13日付けエスタード紙)