中銀の発表によると、今年7月のブラジル国内の商業銀行のクレジットは、経済リセッションからの回復兆候が表れてきているにも関わらず、前月比12.6%と大幅に減少している。
7月の商業銀行のクレジット部門減少で特筆される項目として、法人向けクレジットが前月比23.2%と大幅下落、特にテーメル大統領弾劾に繋がりかねないJBS社幹部による汚職録音問題や企業経営者の景況感停滞などの要因で、社会経済開発銀行(BNDES)の法人向けクレジット停滞が牽引していた。
今年7月の商業銀行の法人向けクレジット総額は、2,574億レアルで前月比312億レアル減少、一般消費者の個人向けクレジット総額も前月比60億レアル減少している。
中銀経済班のフェルナンド・ロッシャ チーフアシスタントは、法人向けクレジット減少は、収穫プラン向け農業クレジットが6月で終了した影響を指摘している。
特に7月の社会経済開発銀行(BNDES)によるクレジットはすべての部門で減少、特に法人向けクレジットは前月比35.5%減少、個人向けクレジットは、冬休み休暇の影響を受けて前月比21.9%減少している。
7月26日に開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)では、現在の10.25%の政策誘導金利 (Selic)を1.00%引き下げて9.25%に決定、2013年8月以来4年ぶりに一桁台を記録したにも関わらず、7月の商業銀行の金利は、スプレッド金利の上昇に伴って引上げられている。
7月の一般消費者向け商業銀行のクレジットの平均年間金利は63.8%に上昇して前月まで4カ月連続での金利減少から一転して上昇、また法人向けクレジットの平均年間金利は、前月比0.5%増加の25.3%に達している。
7月の商業銀行の法人向け運転資金の平均金利は21.2%、為替手形割引金利は26.4%、小切手割引金利は43.6%、資本財購入向け金利は16.9%となっている。
また7月の商業銀行の個人向けの銀行金利でも特別小切手と呼ばれるクレジット金利は321.3%、給与・年金口座に連動しないクレジット金利は132.2%、給与・年金口座連動クレジット金利は27.4%、銀行金利でも特別に金利が高い一般的にクレジットカードの口座借越残クレジット金利は399.1%、住宅ローン金利は9.2%となっている。(2017年8月25日付けエスタード紙)