海外での資金調達経験がない企業や外貨による売上のないブラジル企業グループが海外での資金調達を開始、その一例としてサンパウロ州奥地で生産された製糖をサントス港まで輸送する鉄道事業を運営RUMO社は、今年第1四半期に海外での社債発行で7億5,000万ドルを調達している。
RUMO社はブラジル国内の売上だけで企業経営しており、海外での資金調達には、為替レッジ付債券発行を余儀なくされているために、高い金利支払いとなっている。
為替レッジ付外債発行は、銀行間預金(ID)金利よりも10ポイント以上の金利高を余儀なくされるが、RUMO社に続いてブラジル最大手のロジスティック企業であるJSLやミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)も海外での資金調達を行うと予想されている。
2018年末に総額87億レアルの負債返済を抱えるミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)は、早急な資金調達を余儀なくされているが、償還期間が7年物の社債を海外で発行して、総額10億ドルの資金調達を金融市場関係者は予想している。
CEMIG電力公社は2012年にサン・シモン水力発電所並びにジャグアラ水力発電所、ミランダ水力発電所の新規契約を申請しなかったため過去数年間に売上が益々落ちてきており、今後2年間で50億レアル~60億レアルの資金調達のために自社資産売却は避けられない。
ミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)が2016年に償還期間が5年物の社債を発行した時の金利は、銀行間預金証(CDI)の140%であったが、今年は為替レッジ込みで銀行間預金証(CDI)の155%に達すると予想されている。
負債総額が43億レアルに達しているJSL社は、来週から海外でロードショーを開始して、償還期間が7年物の社債発行で3億ドルの資金調達を予定している一方で、国内では最近償還期間が4年物の社債発行で3億5,000万レアルを調達していた。
格付けがBB-のMarfrig社は、今年3月に海外で償還期間が7年物の社債発行で7億5,000万ドルの資金を調達したものの、外貨による売り上げがあるために為替レッジなしで社債を発行、金利は7.25%であった。
また信用格付けがBBBで鉄鉱石輸出では世界トップのヴァーレ社は、今年2月に償還期間が10年物の社債発行で資金を調達、金利は僅かに5.2%に留まっていた。(2017年5月5日付けヴァロール紙)