中銀の発表によると、2017年3月のポウパンサ預金の引出額は預金額を49億9,600万レアル上回り、2月の16億7,000万レアルの約3倍の引出残高を記録、今年1月から3カ月連続で引出額が預金額を上回っている。
勤続期間保障基金(FGTS)に積み立てられた凍結預金の引出が3月10日から開始されたが、大半が負債返済に充てられたために、3月のポウパンサ預金への影響は殆ど見られない。
今年初め3か月間の引出残高は、174億200万レアルに達したものの昨年同期の240億5,000万レアルを下回っている。昨年3月のポウパンサ預金の引出額は、預金額を53億7,900万レアル上回っていた。
2016年のポウパンサ預金の引出残高は預金残高額を407億100万レアル上回ったが、2015年の535億6,700万レアルを下回っていた。また2014年のポウパンサ預金残高は、引出残額が下回って240億3,400万レアルの黒字を記録、2013年は710億4,700万レアルの黒字を計上していた。
2015年から継続する国内経済リセッションや失業率の高止まり、インフレによる実質賃金の目減り、クレジットの負債増加、政策誘導金利(Selic)高に伴う他の確定金利付き投資ファンドへの流出などの要因で、一昨年からポウパンサ預金の引き出しが続いている。
今年初め3カ月間連続でポウパンサ預金の引出額が預金額を増加している要因として、インフレ指数の高止まりによる実質賃金の減少並びに失業率の増加で可処分所得が目減りしている。
また現在のポウパンサ預金の金利は、政策誘導金利 (Selic)の年利が8.5%以上の場合は年利6.0%プラス参考金利(TR)となっているが、現在のSelic金利は12.25%と非常に大きな金利差が生じているために、ポウパンサ預金からの逃避は当分続くと予想されている。
2016年のポウパンサ預金のインフレ指数を差引かない名目金利は、8.3%とインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の6.3%を上回ったものの他の確定金利付き投資よりも金利は下回っている。
今年の政策誘導金利(Selic)は一桁台に減少すると予想されているが、Selic金利は8.5%以上を維持するために、今年のポウパンサ預金金利はインフレ指数を上回ると見込まれている。
2017年3月のポウパンサ預金残高は、6,594億500万レアルを記録して2月の6,606億5,000万レアルよりも37億5,100万レアル減少している。(2017年4月6日付けValor Economicoサイトより抜粋)