中銀の発表によると2月のポウパンサ預金の引出額は、預金額を16億7,000万レアル上回ったにも関わらず、前月比84%、前年同月比では75%とそれぞれ大幅に減少している。
伝統的に年初2カ月間のポウパンサ預金は、都市不動産所有税(IPTU )並びに自動車所有税(IPVA)の支払い開始、子供の学用品購入出費などで引出残高が預金残高を上回る傾向となっている。
2015年から継続する国内経済リセッションや失業率の高止まり、インフレによる実質賃金の目減り、クレジットの負債増加、政策誘導金利(Selic)高に伴う他の確定金利付き投資ファンドへの流出などの要因で、一昨年からポウパンサ預金の引き出しが続いている。
今年初2カ月間の引出残高は前年同期比33.5%減少の124億レアルに達している一方で、2月末のポウパンサ預金残高は、金利並びに通貨価値修正が37億5,000万増加して6,606億5,000万レアルに達している。
ブラジルで一番手軽な銀行での貯金オプションである1ヶ月定期預金のポウパンサ(poupança)は、最低預入額が極めて低くて非課税、毎月の満期日以前に引き出してしまうとその月の利息は受け取れないにも関わらず、いつでも引き出しが可能な流動性のある預金として一般に広く利用されている。
現在のポウパンサ預金の金利は、政策誘導金利 (Selic)の年利が8.5%以上の場合は年利6.0%プラス参考金利(TR)となっているが、現在のSelic金利は12.25%と非常に大きな金利差が生じているために、ポウパンサ預金からの逃避は当分続くと予想されている。
2月の24日までの投資ファンドへの投資は207億2,000万レアル、そのうち確定金利付きファンドへの投資は101億4,000万レアル、年金ファンドは30億2,000万レアル、マルチマーケットファンドは29億3,000万レアル、しかし為替連動ファンドから4,770万レアルが他の投資ファンドに逃避している。(2017年3月7日付けエスタード紙)