2016年の社会経済開発銀行(BNDES)のブラジル企業向けクレジット総額は、ラヴァ・ジャット作戦汚職問題に関連した大手ゼネコン向けクレジットが壊滅的な影響を受けて前年比35%下落の883億レアルに留まり、1995年に統計を取り始めて以降では最高の落込みを記録した。
また昨年の社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット総額が883億レアルに留まって、1,000億レアルを割ったのは過去8年間で初めてとなり、ラヴァ・ジャット作戦汚職問題の影響以外にも国内の経済リセッションによるクレジット需要の減衰も一因となっている。
社会経済開発銀行(BNDES)によるクレジット下落の最大要因として、2015年下半期から継続する国内経済リセッションによる国内向け投資の縮小、BNDES銀行の国庫庁への1,000億レアルの返済義務でクレジット部門縮小を余儀なくされている。
昨年のBNDES銀行のクレジット承認件数は前年比28%減少、またクレジット審査申請件数は、11.%減少していたと社会経済開発銀行(BNDES)調査企画担当のファビオ・ジアンビアジ主任は説明している。
また2013年第3四半期~2016年第3四半期の住宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は、前期比28%と大幅下落して大型投資向け需要が減少している。
昨年のBNDES銀行のインフラ整備部門向けクレジットは前年比53%減少、鉱工業部門向けは18%減少の301億レアルに留まり、商業・サービス部門向けクレジットは40%減少、唯一農畜産部門向けは前年並みであった。
年末の政策誘導金利(Selic)は一桁台、インフレ指数は連邦政府の目標範囲内に留まり、GDP伸び率は0.5%~1.0%増加が予想されているため、今年のBNDES銀行のクレジット部門は、徐々に回復するとファビオ・ジアンビアジ主任は予想している。
2016年のBNDES銀行のクレジット部門の内訳では、農畜産部門向けクレジット総額は前年比1.0%増加の138億9,800万レアル、鉱工業部門は18%減少の301億4,200万レアル、インフラ部門は53%減少の259億700万レアル、商業・サービス業部門は40%減少の183億1,000万レアルであった。
また昨年のBNDES銀行によるインフラ整備プロジェクトのサービス輸出向けクレジットは、2015年までラヴァ・ジャット作戦汚職問題に関連したゼネコン大手が占めていたが、エグゼクティブ逮捕によるクレジット停止の影響で前年比51%下落の2億6,700万レアルに留まっていた。
逮捕者を出した大手ゼネコン企業が請け負っていた25プロジェクトの海外サービス輸出に対して、社会経済開発銀行(BNDES)は70億ドルのクレジット枠を設けていたにも関わらず、すでに貸し出されている23億ドルを除く47億ドルのクレジット停止を決定した。(2017年2月1日付けエスタード紙)