1月10日及び11日に開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)では、現在13.75%の政策誘導金利 (Selic)を全会一致で0.75%引き下げて13.00%に決定している。
今回のSelic金利の0.75%引下げは、大半の金融市場関係者の引き下げ予想0.5%を上回り、金利引き下げサイクルが加速すると予想されている。またSelic金利の0.75%の引下げは、2012年4月以来と5年ぶりの大幅な引下げ幅を記録している。
昨日ブラジル地理統計院(IBGE)では、2016年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を連邦政府のインフレ許容上限値6.5%を下回る6.29%と発表、2年以上継続する経済リセッション並びに12%に達する失業率、インフレ指数がコントロール可能な数値まで低下したことも予想以上のSelic金利の引き下げ要因となっている。
中銀の2017年度の公式広範囲消費者物価指数(IPCA)目標は4.0%、2018年は3.4%と連邦政府のインフレ指数の中央目標値4.5%をそれぞれ下回る予想をしており、今後もSelic金利の引き下げに拍車がかかると予想されている。
ブロードキャスト・プロジェクションによる今年1月の中銀通貨政策委員会(Copom)でのSelic金利引下げ予想調査によると、調査対象の71金融機関のうち65金融機関は0.5%の引き下げ幅を予想、0.75%の引き下げ幅予想は5金融機関、0.25%の引き下げ幅予想は1金融機関だけであった。
昨日の中銀による政策誘導金利 (Selic)の13.00%への引下げ発表に伴って、ブラデスコ銀行は、早々に個人向けの月間最低クレジット金利を2.84%から2.78%に切下げ、また月間最高クレジット金利を7.78%から7.72%の切下げを発表している。
また自動車購入向けの月間最低クレジット金利を1.65%から1.50%、月間最高金利を3.66%から2.99%にそれぞれ切り下げ、一般的に特別小切手税と呼ばれる口座借越残クレジットの月利を13.55%から13.49%に切り下げている。またブラジル銀行も大半のクレジット金利引き下げを発表、来週月曜日から実施する。
昨日の中銀による政策誘導金利 (Selic)の13.75%から13.00%への引下げ発表にも関わらず、ブラジルのインフレ指数を差引いた実質金利は依然として世界トップを維持、ロシアが2位、インドは6.25%で3位、メキシコ5.75%、インドネシア4.75%、中国4.35%、オーストラリア1.50%、韓国1.25%、米国0.75%、カナダ0.50%となっている。(2017年1月12日付けエスタード紙)