経済リセッションによる企業の売上並びに純益減少、銀行金利の高止まりによるファイナンスコスト上昇、インフレ以上の人件費コスト上昇、ドル高の為替などの要因で、企業経営が悪化して銀行への負債返済に四苦八苦している。
銀行業務集中サービス会社(Serasa Experian)の調査によると、大企業は銀行とのクレジット返済で再交渉できるが、クレジットで不利な条件を余儀なくされる中小企業は負債返済で行き詰っている企業が多い。
銀行業務集中サービス会社(Serasa Experian)による460万社対象の今年の会社更生法申請調査によると、年間売上が5,000万レアル以上の大企業の会社更生法申請は前年同期比11%増加している。
また年間売上が400万レアル~5,000万レアルまでの中小企業の会社更生法申請は前年同期比30%増加、年間売上が400万レアル以下の零細企業の会社更生法申請は前年同期比91.5%と約2倍に増加している。
ブラジル銀行の零細企業向けのクレジット部門の42%は、経済リセッション、失業率増加やクレジット縮小で売り上げが大幅に減少している小売部門となっている。
ブラジル銀行の年間売り上げが2,500万レアルまでの法人向けクレジットの延滞率は5.2%、イタウー銀行のロベルト・セツバル頭取は、中小企業のクレジットの延滞率が上昇傾向にあると憂慮している。
2012年の零細・中小企業向けクレジット比率は全体の45.1%、今年は32.2%に減少、前記同様に大企業は54.9%、67.7%に増加、2012年の零細・中小企業向けクレジットの延滞率は6.0%から今年は6.3%に増加、一方大企業は1.6%から1.4%に減少している。
また前記同様にブラデスコ銀行では年間売り上げが2億5,000万レアル以上の大企業向けクレジットの延滞率は0.79%から0.7%に減少、一方零細・中小企業向けクレジットの延滞率は7.2%から7.8%に上昇している。(2016年11月25日付けヴァロール紙)