リーマンブラザース破綻をきっかけとした世界金融危機後に民間銀行が一斉にクレジット枠を縮小、中銀は金融市場でのクレジット流動性拡大のため強制預託金を金融市場に放出していた。
金融危機で不渡り増加を避けるために民間銀行が一斉にクレジット枠縮小に対応するために、ルーラ元大統領やジウマ前政権ではブラジル銀行や連邦貯蓄金庫に対して、低金利でのクレジット拡大を奨励したため公立銀行の収益が圧迫されていた。
しかしジウマ前政権時の昨年から政策誘導金利(Selic)が14.25%の高金利を継続したために、ブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫では徐々にクレジット金利を引き上げていた。
180日間の停職となっていたジウマ政権に代わってミッシェル・テーメル暫定政権誕生後の今年5月に、ブラジル銀行ではパウロ・カファレリ総裁、連邦貯蓄金庫ではジルベルト・オッチ総裁が就任、営業戦略見直しで収益性改善を表明していた。
昨年末のブラジル銀行の平均クレジット年利は、26.5%と民間銀行3行のイタウー銀行並びにブラデスコ銀行、サンタンデール銀行を加えた5大商業銀行の中では最低の平均金利であった。
サンタンデール銀行の平均クレジット金利は、5%減少の24.0%で最低金利となっており、ブラデスコ銀行並びにイタウー銀行では、平均クレジット金利を1.0%~2.0%下げた一方で、ブラジル銀行は27.2%に引き上げて最高金利となっている。
昨年末の連邦貯蓄金庫のクレジットカードの口座借越残年利は350.4%と5大商業銀行の中では最低金利であったにも関わらず、今年3月には412%、5月には433%、8月には459%、9月15日には508.2%とサンタンデール銀行の581%に次ぐ高金利に上昇している。
延滞率が非常に低い公務員並びに年金・恩給受給者向けブラジル銀行の口座連動型クレジット金利は2位、連邦貯蓄金庫の民間企業の従業員向け口座連動型クレジット金利は2位にそれぞれ上昇している。(2016年10月17日付けエスタード紙)