ラヴァ・ジャット作戦汚職問題やジウマ前政権の粉飾会計による政治混乱や継続する経済リセッション、サンパウロ平均株価の低迷、ドル高の為替、高止まりする金利高、ブラジル企業の相次ぐ格下げ、カントリーリスクの上昇、財政をはじめとしたファンダメンタルズの悪化などの要因で、多くの海外投資家はブラジルへの投資を見合わせている。
しかしブラジルの経済成長ポテンシャルや改善が見込まれる経済ファンダメンタルズ、汚職問題発覚による政治の浄化の進展予想で、中長期的な投資回復を見込んでいるプライベートエクイティファンドを運用するカナダのブルックフィールド・アセット・マネジメント社は、ブラジル国内で積極的に企業買収などの投資を果敢に行っている。
ブルックフィールド社は、ブラジルでショッピングセンターなどの建設不動産部門や再生可能エネルギー部門、インフラ整備部門を中心にすでに410億レアルを投資している。
ブルックフィールド社のブラジルへの410億レアルの投資は、世界全体の投資総額2,500億ドルの5.0%に相当するが、今週発表された52億ドルでのペトロブラス石油公社傘下の天然ガスパイプライン事業(NTS)の株式90%の買収案件は含まれていない。
同社のブラジルへの410億レアルの投資の内訳では、再生可能エネルギー部門への投資残高は100億レアル、建設不動産部門は97億レアル、プライベート・エクイティ部門は81億レアル、インフラ整備部門は70億レアル、農畜産・植林部門は56億レアルとなっている。
再生可能エネルギー部門への投資として、北大河州レナッセンシア風力発電所、ミナス州Brauna水力発電所をはじめとした39カ所の水力発電所、3カ所のバイオマス発電所を擁している。
電力エネルギー送電網向け投資として、1,000キロメートル以上の送電網を擁するスペイン資本ACS社に資本参加、またマナウスとマカパを結ぶ1,191キロメートルの国家統合システム(SIN)送電網を擁するスペイン資本Isolux Corsanへの資本参加で交渉中となっている。
インフラ整備部門への投資では、投資総額が50億レアル~60億レアルと見込まれている上下水道事業のOdebrecht Anbiental社と交渉中であり、植林事業では29万ヘクタールのユーカリやパラナ松の植林事業に投資している。(2016年9月9日付けヴァロール紙)