昨年初めから継続する経済リセッション、ペトロブラス石油公社関連のラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題、180日間の停職となっているジウマ政権に対するミッシェル・テーメル暫定政権の誕生、ペトロブラスをはじめとするブラジル企業の相次ぐ格下げなどの要因で、ブラジル国内での資金調達が困難を極めている。
今年5月中旬にペトロブラスは海外での社債発行で67億5,000万ドルの資金を調達、買い注文は発行金額を大幅に上回る200億ドルを突破していた。今年のブラジル企業はすでに87億5,000万ドルを海外で資金調達している。
また5月末には食肉加工大手Marfrig社は7億5000万ドル、昨日7日には資源大手のヴァーレ社が12億5,000万ドルを海外で調達しているが、市場利回り(Market yield)は大幅に上昇している。
J&Fグループ最大の株主であるEldorado Celulose社並びにコザン社は、社債発行のための公募や売り出し価格需給の動向を判断するためにロードショーを行っている。
コザン社では償還期間が10年物の社債発行で5億ドルの資金調達を予定、またEldorado Celulose社は、償還期間が7年物の社債発行で5億ドルの資金調達を予定、利回りはロードショー後に分析して決定する。
昨日ヴァーレ社は償還期間が5年物の社債発行で12億5,000万ドルを調達、年利は5.875%と社債発行前の予想の6.00%を下回ったにも関わらず、同社が2012年に発行した社債の年利4.5%を大幅に上回っている。
今月6日に米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は、金融政策について「長期的に物価安定と雇用を達成するため、政策金利はおそらく時間をかけて徐々に上げていく必要がある」と金融引き締め政策の先送りを示唆、また石油・鉄鉱石の国際コモディティ価格の上昇傾向もブラジル企業の海外での資金調達には有利となる。
コザン社は欧米の投資家に対して今月8日並びに9日にロードショーを開催、償還期間が迫っている社債の買取り並びに償還期間が長い社債への書換えで5億ドルの資金調達を予定している。(2016年6月8日付けヴァロール紙)