ブラジルの公立銀行や民間銀行大手の今年第1四半期の不良債権に対する引当金総額は、前年同月比29.7%増加の268億レアルで純益総額の2倍相当に達している。
今年第1四半期のブラジル銀行並びにイタウー銀行、ブラデスコ銀行、連邦貯蓄金庫、サンタンデール銀行の純益総額は131億レアルで引当金総額の半分以下となっている。
ブラジル銀行では第2四半期のリスクの可能性があるPDDと呼ばれる不良貸付残高をクレジット総額の4.0%~4.4%と前四半期の3.7%~4.1%からの引上げを異議なくされているにも関わらず、イタウー銀行は前四半期並みのPDDに据え置いている。
今年第1四半期の公立銀行や民間銀行大手の平均収益率は13.1%と政策誘導金利(Selic)の14.25%を下回っている一方で、昨年第1四半期の平均収益率はSelic 金利を上回る17.2%であった。
ペトロブラスが資本参加をしてプレソルトの原油・天然ガス開発向け28隻のプラットフォームFPSO建造する目的で2011年に設立されたSete Brasil社が企業更生法を申請した影響で、ブラジル銀行の第1四半期の引当金は前年同月比59.2%増加の87億レアル、ブラデスコ銀行の引当金は52.2%増加の54億レアルとなっている。
またイタウー銀行の第1四半期の引当金は前年同月比43.7%増加の64億200万レアル、今年1年間の名目PDD総額は220億レアル~250億レアルに達すると予想されている。
サンタンデール銀行の第1四半期の引当金は前年同月比14.8%増加の24億レアル、唯一連邦貯蓄金庫の引当金は前年同月比24.2%減少の38億レアルに留まると予想されている。(2016年5月13日付けヴァロール紙)