ジウマ大統領罷免問題並びに連邦警察によるラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題、銀行金利の高止まり並びに与信強化によるクレジット部門の縮小などの影響を受けて、一般的に特別小切手税と呼ばれる口座借越残クレジットの年利は、300%を突破して1994年のレアルプラン以降では最大の金利に達している。
年初から経済リセッションによるブラジル国民の失業不安による景況感の悪化、先行き不透明な政治問題、高止まりするインフレや金利、クレジットに延滞率増加などの要因で、レアル通貨に対するドル安の為替にも関わらず、商業銀行はクレジット部門を縮小している。
3月の商業銀行のクレジット残高は3兆1,610億レアルで前月から0.7%減少に相当する220億レアル減少しており、2000年以降では初めてクレジット残高が前月を下回り、深刻な経済リセッションが鮮明になっていると中銀のツーリオ・マシエル経済班主任は説明している。
また商業銀行のクレジット部門は毎年20%~30%の増加率の傾向が続いていたにも関わらず、昨年から一転して減少傾向になり、年初のクレジット伸び率予想は7.0%前後であったが、今では5.0%前後の伸び率への下方修正を余儀なくされているとマシエル経済班主任は説明している。
今年3月のクレジットカードの残高スライド方式の年利は449.1%まで達して返済不能に陥る消費者も多く、また商業銀行のクレジット部門の平均年利はスプレッドの上昇に伴って50.9%に達している。(2016年4月29日付けエスタード紙)