ゴールドマン・サックス証券の調査によると、ブラジルの主要銀行であるブラジル銀行並びにイタウー銀行、ブラデスコ銀行、サンタンデール銀行の今年第1四半期の純益総額は、前年同期比8.0%減少の134億5,900万レアルを見込んでいる。
ブラジルの大手銀行の純益は、ブラジルの経済成長に伴って一般消費者向けクレジット拡大が寄与して2013年第2四半期から上昇サイクルに突入、経済リセッションに伴う失業率の増加、延滞率の上昇などで公立並びに民間銀行を問わずに収益率が悪化してきている。
ドイツ銀行やイタウー銀行、HSBC銀行、 UBS銀行などの金融アナリストの大半は、第2四半期の純益も減少傾向になると予想、2017年中旬までブラジルの大手銀行の純益は減少傾向を続けると予想している。
ブラジル銀行の第1四半期の純益は前年同期比19%減少の24億3,700万レアルを予想、ブラジル銀行は昨年第1四半期にCieloと共同でクレジットカード関連企業Cateno社を設立、このジョイントベンチャーの純益を除けば前年同期比58%減少となる。
イタウー銀行の第1四半期の純資産に対する収益率は18.8%を予想、ブラデスコ銀行は19.2%、サンタンデール銀行は10%、ブラジル銀行は13%がそれぞれ予想されている。
イタウー銀行の第1四半期の純益は52億7,400万レアル、ブラデスコ銀行は前年同期比3.0%増加の43億6,500万レアル、サンタンデール銀行は13億7,500万レアル、ブラジル銀行は24億4,400万レアルがそれぞれ予想されている。
経済リセッションに伴う失業率の増加、延滞率の上昇、クレジット部門の縮小、オペレーションコストや人件費の上昇などの要因で銀行の収益率は圧迫されている一方で、政策誘導金利(Selic)が14.25%で高止まりしているために、収益率悪化に歯止めがかかっている。(2016年4月26日付けヴァロール紙)