ブラジル民間銀行トップのイタウー-ウニバンコ銀行の2015年の純益は前年比15.4%増加の234億レアル、昨年の最終四半期の純益は前年同期比僅かに3.22%増加の56億9,800万レアルに留まっていた。
昨年の長引くブラジル経済のリセッション、失業率増加並びに延滞率増加の影響を受けてクレジット部門の与信強化並びに縮小を余儀なくされており、今年のイタウー銀行のクレジット部門は最高でも3.0%の伸び率に留まると予想されている。
昨年のイタウー銀行のクレジット部門の平均延滞率は3.1%、12月は9月の3.3%から3.5%に上昇、特に個人向けクレジットの平均延滞率は4.7%、年末には5.4%まで上昇していた。
また昨年9月のイタウー銀行の法人向けクレジット部門の延滞率は1.8%、12月は1.9%に上昇、延滞率の高い金融部門を分離しなければ法人向けクレジットの延滞率は3.7%に達していた可能性がある。
イタウー銀行では今年上半期にチリ資本Corpbancaに5億5,000万ドルの資本参加で経営権を取得、チリ国内はもとよりコロンビア国内でもマーケットシェア拡大を狙っている。
Corpbancaの総資産は480億ドル、クレジット残高は330億ドル、チリ国内に226支店、コロンビア国内に172支店を擁しており、イタウー銀行にとっては南米太平洋岸進出の橋頭保になる可能性がある。
昨年最終四半期の民間銀行3大手のイタウー銀行並びにブラデスコ銀行、サンタンデール銀行の純益総額は前年比10.9%増加の116億5,800万レアル、2015年の純益総額は前年比14.55%増加の472億レアルを記録しているが、イタウー銀行が50%を占めている。(2016年2月3日付けエスタード紙)