中国経済の停滞継続、農畜産並びに鉱物資源などの国際コモディティ価格の低迷などの要因で、2016年の新興国の為替は2015年に引き続き下落が予想されている。
第一次産品のコモディティ商品が輸出品目の中心であるラテンアメリカ諸国の現地通貨、中国通貨人民元安の為替で中国向け輸出比率が非常に大きい台湾ドルや韓国のウオン、国内の政治問題が不安定なトルコ通貨リラ、南アフリカ通貨ランド、ブラジル通貨レアルなど新興国の為替は、2016年も不安定になると予想されている。
しかし為替取引で世界トップクラスの銀行アナリストは、石油の国際コモディティ価格の回復で2016年のロシア通貨ルーブルやコロンビア通貨ペソは米国ドルに対して上昇すると予想している。
2016年の新興国通貨で最も下落すると予想されているのは、インドネシア通貨ルピアでマイナス9.07%、続いてマレーシア通貨リンギットはマイナス8.51%、レアルはマイナス7.35%、チェコ通貨コルナはマイナス7.07%、韓国通貨ウオンはマイナス6.15%が予想されている。
また韓国通貨ウオンのマイナス6.15%より下落幅は少ないと予想されるハンガリー通貨フォリントはマイナス6.08%、シンガポールドルはマイナス5.99%、チリ通貨ペソはマイナス5.21%、台湾ドルはマイナス4.88%、インド通貨ルピーはマイナス4.55%、タイ通貨バーツはマイナス4.53%がそれぞれ予想されている。
しかし2016年の新興国通貨で米国ドルに対して上昇が予想されているのは、石油の国際コモディティ価格の回復などの要因でコロンビア通貨ペソは3.64%増加、ロシア通貨ルーブルは1.12%増加、メキシコ通貨ペソは0.94%増加がそれぞれ予想されている。
2015年に米国ドルに対して最も貨幣価値が下落したのは、マウリシオ・マクリ大統領就任後に実施した30%を超える通貨切り下げの影響を受けたアルゼンチン通貨ペソのマイナス34.02%、レアルはマイナス32.77%、南アフリカ通貨ランドはマイナス25.47%、トルコ通貨リラはマイナス20.18%、唯一香港ドルは0.1%上昇した。(2016年1月4日付けヴァロール紙)