昨日、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ブラジルのソブリン格付けを格下げ方向で見直すと発表した影響で、サンパウロ平均株価(IBOVESPA)は1.04%下落、ドルの為替は1.26%上昇した。
ジウマ・ロウセフ大統領対する罷免請求受理後には、政治問題鎮静ムードが支配していたにも関わらず、2016年以内のブラジル経済・財政好転の可能性が低いとのムーディーズによる発表で、一転して金融業界は悲観ムードに陥っていた。
8月11日にムーディーズはブラジル格付けを投資適格級では最低の「Baa3」に引き下げ、また9月にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はブラジルをジャンク級に引き下げ、見通しを「ネガティブ」としていた。
ムーディーズによるブラジルのソブリン格付けの格下げ方向見直の発表で、昨日のブラデスコ銀行の優先株価は4.33%下落、ブラジル銀行の普通株価は4.26%下落した。
2016年にブラジルのソブリン格付けは、ムーディーズによる格下げ以外にもフィッチ・レーティングス社も格下げを行うとBank of America Merrill Lynchでは予想している。
昨日のブラジル銀行協会連盟(Febraban )の昼食会に参加した中銀のアレシャンドレ・トンビーニ総裁は、2016年並びに2017年のインフレ指数を連邦政府の目標中央値4.5%の上下2.0%以内に誘導するために、果敢な金融引き締め政策を採用すると発表した。
2016年初めの中銀の通貨政策委員会(Copom)では、現在の政策誘導金利(Selic)14.25%を金融市場予想の0.5%引上げを上回る0.75%の引上げをトンビーニ総裁は示唆している。
またFebraban 昼食会に参加したジョアキン・レヴィ財務相並びに中銀のアレシャンドレ・トンビーニ総裁の談話後、レアル通貨に対するドルの為替は1.46%上昇のR$3.8064を記録したが、終値はR$3.7990となった。(2015年12月11日付けエスタード紙)