格付け会社フィッチ・レーティングス社の主要新興国の民間企業債務調査によると、調査対象の7大新興国の2015年末の民間企業の平均債務はGDP比77% に達すると予想している。
調査対象のブラジルとロシア、インド、インドネシア、南アフリカ、トルコ、メキシコの7大新興国の中で、民間債務の対GDP比が最も高かったのはブラジルで93%、最低はメキシコで47%となっている。
ドルに対する新興国の通貨安の影響で、調査対象の7大新興国では今年の民間債務増加が予想されており、経済成長の減速や財政赤字の拡大、外貨準備高への圧迫や為替相場の変動拡大などを通じ、膨大な民間債務増加がソブリン債の格下げ要因になる恐れがあるとみられている。
2005~2014年のGDP増加率が最も大きかったのはブラジルの50ポイント、トルコは49ポイントとなっているが、ブラジルは国内経済の停滞並びに高金利、レアル通貨に対する一層のドル高の為替、鉱物資源や穀物の国際コモディティ価格減少による貿易収支の悪化などの要因で民間企業の債務が急増している。(2015年12月3日付けエスタード紙)