ブラジル投資銀行BTGパクチュアル銀行は、アンドレ・エステベス最高経営責任者(CEO)の逮捕で株価が暴落した影響で、12%に相当するD’Or病院グループの持ち株20億ドル相当をシンガポール政府投資公社(GIC)含む投資家グループに譲渡した。
今月26日にラヴァ・ジャット作戦による汚職事件に対する捜査妨害容疑で、労働者党(PT)重鎮のデルシリオ・アマラル上院議員並びに資産家で独立系投資銀行国内最大手のBTGパクチュアル銀行のアンドレ・エステベス最高経営責任者(CEO)が逮捕され、BTGパクチュアル銀行の株価は26%下落している。
BTGパクチュアルは中南米最大の独立系投資銀行であり、共同創業者のエステべス氏の逮捕で、共同創業者のペルシオ・アリダ氏が暫定CEOに就任、共同経営者達は、金融市場の信頼回復のためにアンドレ・エステベス元最高経営責任者の持ち株を買い取る可能性が高い。
BTGパクチュアル銀行の株価の26%下落は、同銀行の時価総額70億レアル減少に相当、GIC社は5月にD’Or病院グループの16%の株を32億レアルで購入していた。
BTGパクチュアル銀行の主な業務内容は投資銀行業務並びにアセット・マネジメント業務、ウェルス・マネジメント業務であり、今年上半期の同銀行のM&A案件は15件でイタウー銀行の17件に次いでいる。
しかし今年上半期のM&A案件の成約金額は144億7,000万ドル、そのうちBTGパクチュアル銀行は75億ドルでトップ、2位はRotchschild銀行、サンタンデール銀行、イタウー銀行が続いている。
イタウー銀行並びにクレジットスイス銀行、JPモーガン、BR Partners社はそれぞれBTGパクチュアル銀行の重要顧客リストを分析して取込みを図っていると予想されている。(2015年11月30日付けエスタード紙)