先週、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは、ブラジルの長期外貨建てソブリン格付けを「BBBマイナス」から1段階下の「BBプラス」のジャンク級に引下げた影響で、各金融機関は今後の経済指標の見直しを余儀なくされている。
昨日、ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)では、今年のGDP伸び率は前回予想のマイナス2.6%から3.0%、2016年のGDP伸び率は前回予想のマイナス2.1%から1.8%とそれぞれ下方修正をしている。
中銀の最終フォーカスレポートによると、今年のGDP伸び率は前回予想のマイナス2.44%からマイナス2.55%と大幅に下方修正、2016年のGDP伸び率は前回予想のマイナス0.50%からマイナス0.60%に下方修正している。
Ibre/FGV調査員のシルヴィア・マットス氏は、今年下半期のGDP伸び率は製造業部門の過剰在庫による生産調整、企業経営者の景況感の大幅悪化などの影響で前回予想のマイナス3.7%からマイナス4.2%に下方修正している。
テンデンシアス・コンスルトリア社エコノミストのシルヴィオ・カンポス・ネット氏は、今年のGDP伸び率は前回予想のマイナス2.3%からマイナス2.8%、2016年のGDP伸び率は前回予想の0.1%増加からマイナス1.0%に下方修正している。
中銀の今年のインフレ指数の消費者物価指数(IPCA)は前回予想の9.29%から9.28%に下方修正した一方で、2016年のIPCA指数は5.58%から5.64%に上方修正している。
中銀の最終フォーカスレポートでは今年末のレアル通貨に対するドルの為替は前回予想のR$3.60 からR$3.70、2016年は R$3.70から R$3.80と更なるドル高の為替を予想している。
また今年末の政策誘導金利(Selic)は前回予想の14.25%、2016年は前回予想の12.00%に据え置いており、Ibre/FGVでは今年の財政プライマリー収支はGDP比マイナス0.6%、2016年はマイナス0.9%、今年並びに来年の失業者は300万人を予想している。(2015年9月15日付けエスタード紙)