今年初め7か月間の海外投資家による対内直接投資は、369億ドルと前年同期の554億ドルを33%下回っていると中銀のツーリオ・マシエル経済班主任は説明している。
ブラジル経済のリセッション入りや連邦警察の特別捜査「ラヴァ・ジャット作戦」で汚職疑惑によるペトロブラス石油公社や大手ゼネコンの相次ぐ経営陣幹部の逮捕者続出の影響で、投資計画やインフラ整備プロジェクトの中止及び先送りなどの影響で、海外投資家はブラジルへの製造業部門への対内直接投資を見合わせている。
7月の海外投資家による対内直接投資は、2014年7月の95億ドルから33%減少に相当する60億ドルまで減少したにも関わらず、7月の経常収支赤字62億ドルを完全にカバーする金額には達していない。
今年7か月間の経常収支赤字は441億ドルと前年同期の583億ドルから大幅に減少している要因として、レアル通貨に対するドル高の為替で輸入総額が減少して今年7か月間の貿易収支は34億ドルの黒字を計上したが、昨年同期は18億ドルの貿易収支赤字を計上していた。
7月のブラジル人による海外旅行収支は12億ドルの赤字であったにも関わらず、昨年同月の16億ドルの赤字から減少、また7月の外資系企業による本社への利益・配当金送金は6億2,300万ドルと前年同月の12億ドルから半減している。
7月の外資系企業による本社への利益・配当金送金が大幅に減少した要因として、米国の連邦準備制度理事会(FRB)による金利引上げ予想や中国経済の停滞による株価の暴落などで、レアル通貨がR$3.50を突破して大幅に上昇しているため本社への送金時期を見合わせている。
6月の過去12か月間の経常収支赤字は925億ドル、7月の過去12か月間の経常収支赤字はGDP比4.34%に相当する894億ドルに減少しているが、国内経済の停滞並びにドル高の為替が経常収支赤字減少の一因となっている。(2015年8月26日付けエスタード紙)