元本保証でいつでも引出可能、最低預入金額もなく利息が付く6月のポウパンサ預金(貯蓄口座)の預金額から引き出し額を差し引いたポウパンサ預金収支は62億6100万レアルの赤字を計上している。
インフレ指数の上昇に伴って実質賃金の減少、一般家庭の負債増加、レアル通貨に対するドル高の為替、政策誘導金利の上昇による他の投資収益率との格差拡大、クレジットの与信強化などの要因でポウパンサ預金の引き出しに拍車がかかっている。
今年1月のポウパンサ預金(貯蓄口座)の預金額から引き出し額を差し引いたポウパンサ預金収支は55億レアル、2月は63億レアル、3月は114億レアル、4月は58億レアル、5月は32億レアルとそれぞれ赤字を計上している。
今年上半期のポウパンサ預金収支赤字は385億レアルを計上して中銀が統計を取り始めた1995年以降では最大の赤字を計上しており、今後の政策誘導金利の上昇に伴って更に赤字が拡大すると予想されている。
6月のポウパンサ預金への積立総額は1,628億レアル、引出総額は1,691億レアル、ポウパンサ預金残高は6,465億レアルまで減少してきているために、住宅購入向けクレジット縮小が余儀なくされている。
ポウパンサ預金の65%は商業銀行による住宅購入向けクレジットに割り当てられており、そのうち連邦貯蓄金庫が住宅クレジットの70%を占めているが、ポウパンサ預金の減少並びに政策誘導金利の上昇、与信強化などでクレジットが縮小してきている。
住宅向けクレジットは購入金額の80%から50%にカット、特に高級住宅向けクレジットは70%から40%にカット、また中古住宅購入向けクレジット限度額は75万レアルまで下げられている。(2015年7月7日付けエスタード紙)