今年の経常収支は900億ドルの赤字が予想されているが、ブラジルの国内経済の停滞に伴って海外投資家による製造業部門の対内直接投資は減少、しかしSelic金利の上昇に伴って短期的な金融投資が増加すると予想されている。
2004年~2007年のブラジルの経常収支は大幅な黒字を達成していたが、2008年のリーマンブラザーズ証券破綻をきっかけとした世界金融危機後はブラジルの経常収支の黒字幅は大幅に減少した。
2012年までのブラジルの経常収支は製造業部門向け対内直接投資が赤字幅を補っていたが、2013年以降はブラジル国内経済の停滞に伴って製造業部門向け対内直接投資が減少、しかし金利上昇に伴って短期的な金融投資に依存している。
Rosenberg Associados社のラファエル・ビスタファ氏は、ヨーロッパや日本などの金融緩和政策で海外投資家による今年の短期的なブラジル国債などの金融投資は総額300億ドルに達すると予想している。
海外投資家は日本などの海外市場で安い金利で資金を調達、金利の高いブラジル国内市場で金融投資をするキャリートレードが増加するとイタウー銀行のエコノミストのジューリア・ゴティリエブ氏は説明している。(2015年3月10日付けエスタード紙)