中国の国立銀行はラテンアメリカ諸国の中でも海外での資金調達が困難な国を中心に各国政府や企業向けにクレジットを拡大して、中国企業の同地域への進出の足掛かりを築いている。
また石油や鉄鉱石、食糧の安定的確保のためにもラテンアメリカ諸国に対してクレジットを拡大しており、特にインフラ整備部門やエネルギー部門、鉄鉱石や天然ガスなどの鉱物資源部門向けクレジットを拡大している。
中国の国立銀行による2014年のラテンアメリカ諸国に対するクレジット総額は221億ドルで世界銀行並びに米州開発銀行を合わせたクレジット総額を上回って、積極的に関係強化を図っている。
中国の外貨準備高は4兆億ドルを突破しているために、米国の国債以外にも資源確保などができ、またリスクは伴うが運用益の高いラテンアメリカ諸国で積極的にクレジット拡大や投資を行っている。
過去10年間の中国の国立銀行によるラテンアメリカ諸国に対するクレジット総額は1,190億ドルに達してウルグアイの2倍のGDPに相当、インフラ整備投資が必要にも関わらず、海外での資金調達が困難なヴェネズエラ並びにアルゼンチン、エクアドルに積極的にクレジットを提供している。
過去10年間の中国の国立銀行によるヴェネズエラ向けクレジット総額は563億ドル、そのうちインフラ整備部門向けクレジットは284億ドル、残りの大半はエネルギープロジェクト、石油・天然ガス開発プロジェクトなどとなっている。
また過去10年間の中国の国立銀行によるブラジル向けクレジット総額は220億ドル、そのうち100億ドルは2009年に締結されたプレソルト油田開発向けクレジットであった。
2014年の中国の国立銀行によるブラジル向けクレジット総額85億ドル、そのうち75億ドルは資源大手ヴェーレ社、10億ドルはSchahinグループ向けのクレジットであった。
過去10年間の中国の国立銀行によるラテンアメリカ諸国向けクレジットのトップはヴェネズエラの563億ドル、ブラジルは220億ドル、アルゼンチンは190億ドル、エクアドルは108億ドル、バハマ諸島は29億ドル、メキシコは24億ドル、ペルーは23億ドル、ジャマイカは14億ドル、ボリヴィアは6億110万ドル、コスタリカは4億100万ドル、ホンジュラスは2億9,800万ドル、チリは1億5,000万ドルとなっている。(2015年2月26日付けエスタード紙)