昨日、ニューヨークの連邦地裁のトーマス・グリエサ判事は、アルゼンチン政府に対して債務再編に応じた債権者への利払いの前に、債務再編に応じないホールドアウトファンドへの支払いを済ますように要請したために、アルゼンチンは再度デフォルト(債務不履行)に陥る危機に瀕している。
アルゼンチンは、2001年にデフォルト以前に発行された債券の債権者に対し、6月30日までホールドアウトファンドのNMLキャピタルなどに13億3,000万ドルの支払を命じられたために、テクニカル・デフォルトに陥る可能性が濃厚となっている。
アルゼンチン政府のAxel Kicillof 経済相は、昨日債務再編に応じた債権者への利払いの8億3,200万ドルを米銀に払い込んだと表明、利払いのうち、ニューヨークメロン銀行に5億3,900万ドルを支払ったと説明している。
今月17日に国際通貨基金(IMF)は、米最高裁判所がアルゼンチンのデフォルトした債券の再編に応じなかった投資家らへの支払い命令に対してアルゼンチンの上訴を退け、支払いを命じた連邦高等裁判所の判断の支持を表明していた。
2001年12月にアルゼンチンのアドルフォ・ロドリゲス大統領はアルゼンチン国債のデフォルトを宣言、ネストール・キルチネル大統領は2005年と2010年に一旦紙切れになったアルゼンチン国債を持っていた債権者に対して、新国債との債務再編を提案していた経緯があった。
しかし債権者の僅かに7.6%に相当するより有利な条件を得ようとして契約を保留するホールドアウトと呼ばれる投資ファンドが債務再編に応じないために、アルゼンチン政府は再度デフォルトに陥る可能性があるが、92.4%の債権者は債務再編に応じている。
昨日の夜、ニューヨークの連邦地裁のトーマス・グリエサ判事は、アルゼンチン政府の弁護士団並びに債務再編に応じないホールドアウトのNMLファンド代表を招集して、話し合いの場を持つことを提案している。(2014年6月27日付けエスタード紙)